「時間」を忘れて…(LAP11)
子ども関連業種のための交流読書会
LAP-Liberal Arts for Professional-
第11回についてです。
毎度おなじみパンダのしっぽ様。5回目の開催です。ご参加頂いたのも、おなじみのおふたり。児童養護施設職員さんと相談機関のカウンセラーさん。
今回は残念ながらお一人の方が急遽不参加になってしまいました…。
台風の影響で急遽出勤になってしまったとのことでした。
そうそう。この回も、当初は台風19号当日の12日開催予定でした。
今回は「時間」というテーマを設定し、私からの推薦で
『1440分の使い方』(ケビン・クルーズ、2017年、パンローリング株式会社)
という本を題材にしました。
ところが…当然ながら
冒頭から、台風の話題になり、
「3.11」の話題になり
防災や都市機能(?)の話にも…。
さらには、読書の話題から、
読書以外の「夢中」になっていることにも
話は続き…。
ついつい、
「時間」を忘れたディスカッションに笑
まあ、楽しかったから…。ダメ?
いやいや…
この本には、分単位で時間を大切にすることや
「読書」をするための「時間」をつくっていた偉人の話などなど
書いてはありましたが…
時間を気にし過ぎてしまうことは、
時間に「囚われ」ている状態と言えて、
没頭して夢中になり集中している際は
時間を「忘れ」ている状態になりますので、
バランス感覚と言ってしまえばそれまでですが、「無視」するための「監視」が必要ということです。
難しいですが…目の付け方としては、
「無秩序」、「秩序」という考え方がオススメです。
「カオス」、「コスモス」というのがカタカナです。
やや難解な概念ですが、
要するに、枠があるから
無形のものが流れていくというイメージです。
「時間」にしても何にしても、
「枠」を作ったら、なるべく、その中で
自由に、流れるように…身を任せる。
「秩序」で囲った「無秩序」を楽しむ。
「水路」の中でも水は「水」であるように。
「血管」の中でこそ血が「血」であるように。
そうすると、やはり…
循環すること、
出入りすること。
それが大事になります。
「枠」という表現が良くないのかもしれませんが、
完全に閉ざしてしまうと、
固まってしまったり…
腐ってしまったり…
イメージできるでしょうか。
それをかつて国を挙げてやっていたのが
この国ですよね。鎖国です。
限りなく完全に近い密閉だったのだと思います。
でも、基本的には、
島国なので、今も大差ないと
個人的には考えています。
頻繁に話題にあげる漫画『ワンピース』も
奇しくも現在は「ワノ国」が舞台で、
そこは「侍」のいる「鎖国国家」です。
作者は何を表現しているのでしょうか…
個人的な危機感と重ねているだけかもしれませんが…。
今って本当に、「令和」ですか?
21世紀ですか?2019年ですか?
いったん「忘れる」ほうがいいのかもしれません…。
今もある「楽しみ」に夢中になるためにも。
今はない「楽しみ」を獲得するためにも。
そしてそのための「時間」の使い方ということですが…
それもまた近いうちに…
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〇LAP推薦図書11.1
『1440分の使い方-成功者たちの時間管理15の秘訣』
(ケビン・クルーズ、2017、パンローリング株式会社)
『ワンピース』94巻(尾田栄一郎、2019、集英社)
『カオスの読み方-“無秩序”と“秩序”-』(西島健男、1987、筑摩書房)
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