言霊思想に願いを託す(LAP002)
子ども関連業種のための交流読書会
LAP-Liberal Arts for Professional-について。
昨日は、第8回までの歩みの第一歩(初回)について書きました。
今日は第2回について。
元号が「令和」に変わって2週間経っていない5/11。
パンダのしっぽ様での実施。第4回とつい先日の第8回。
そして来月10日もこちらでの実施を予定しています。
ご参加頂いたのは6名様で
小学校の先生が3名と多数派でした。
第2回目にして早くも定員オーバーの満員御礼。早くもピークを迎えてしまった感がありました。
ちなみにこのイベントは、定員を5名様としています。
というのも、ディスカッションをする際の時間配分等がしやすいという理由だけなので、10名様になってしまえば、多すぎるということになるのだろうと思いますが、6、7人ならなんとかなるはずです。
題材になったのは、高橋歩さんによるグッとくる言葉と写真が散りばめられた「宝箱のような」1冊、『人生の地図』。
出題者は、子育て相談機関のカウンセラーさん。
ご自身でもSNSにステキな言葉をアップしています。
そしてご参加頂いた小学校の先生も
“my favorite phrase note”というステキな習慣をお持ちだとのこと。
おふたりに倣って、私も“フレーズ”をいくつか載せたいと思います。
自己啓発系の文脈の中で言われる
「思考は現実になる」ということ。
まるで「努力は必ず報われる」とでも言わんような…。
でも本当は、逆ですよね。
「全ての努力が報われる」のではなくて「報われるものが全て努力」
「すべての思考が実現する」のではなくて「実現するものは全て思考したもの」
というのが正確なところ。
数学で言うところの“必要条件”と“充分条件”ってこと。
現実になれる言葉と現実になれない言葉がある。
そして言葉は思考からなっている。
では、どんな言葉が現実になれるのか?
どんな言葉が、どんな願いが「神様」に届くのか?
―あなたが自分自身に向かってこれ以上ない誠実さで語りかけ、本当の孤独の中で語りかける時にはいつも、実はその相手になっている人、その人のことを神と呼ぶのだ。―
V.E.フランクル
この定義に則るなら…
「神様」に届くのは…
純粋に心から湧き出ることを言葉にしたとき。
―この国は今“病気”なんだ。“病気の国”の治療などできるもんかと人は言うだろうがそれは違う―
Dr.ヒルルク(漫画『ワンピース』16巻より)
―子どもらを被害者に加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう―
「タガタメ」(Mr.Children、アルバム「シフクノオト」より)
―精神療法の内部においても、人間的実存をその深みにおいてだけではなく、その高みにおいても見るべき時期に来ているのではないか―
V.E.フランクル
人間を「深みから高みへ」と方向づけようとするこのスタンスをフランクルは“高層心理学”と表現しています。そして私は、その「高層」へ向かうべきは、まずは「子どもの未来」に関わっている皆さんだと思っています。そしてそのために重要なことのひとつが「人、本、旅」だと思っています。3つじゃん(笑)
「人、本、旅」で私たちはアタマを刺激されます。様々なことにアタマを巡らせます。そして想像します。
―僕らがなにを想像するかは、この世界にあっておそらくとても大事なことなんだ。―
村上春樹(小説『海辺のカフカ』上巻より)
―そうだったらいいのにな―
「そうだったらいいのにな」(井出隆夫、童謡・唱歌)
以上、
第2回のLAP-Liberal Arts for Professional-に関連して。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
〇LAP推薦図書2.3
『人生の地図』(高橋歩、2003、サンクチュアリ出版)
『<生きる意味>を求めて』(V.E.フランクル、1999、春秋社)
『ワンピース』16巻(尾田栄一郎、
2000、集英社)
『人間とは何か』(V.E.フランクル、2011、春秋社)
『海辺のカフカ』上巻(村上春樹、2002、新潮社)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
0コメント