それぞれの主人公(LAP009)

子ども関連業種のための交流読書会
LAP-Liberal Arts for Professional-
第8回までの歩みを終えて、第9回について。
第10回は今週の土曜日8/10です。
こちらでのお知らせも時間を空けて致します。
 
カフェドローム様、4回目の開催です。
ご参加頂いたのは、今回も3名様。
小学校の先生と児童養護施設職員さん
同じく児童養護施設で心理療法をしている心理士さん。
初めての私と同業者のご参加です。
お疲れ様でした!ありがとうございました!
 
題材となったのは…
細野不二彦先生の『ギャラリーフェイク』。
贋作専門のアートギャラリーを舞台にした、
「アート」についての知識が広がる作品です。
 
今回はディスカッションの中で話題にあがった、「教養が広がる漫画作品」をいくつか紹介して、第9回の報告とさせて頂きます。
 
『最上の名医』(橋口たかし他、2008、小学館)
0歳時に心臓の大手術を受けた主人公が、自分を救った医師のような“最上の名医”を目指す。
―医術的なことよりも、自分がしてもらったことを還そうという気持ちに魅かれた―
 
『エースをねらえ!』(山本鈴美香、2002、ホーム社)
名門校のテニス部に入部した主人公が、様々な苦難を乗り越えて一流のテニス選手へと成長していく物語。
―人との関係で人はこんなにも変わる。自分もそんな人に出会いたいし、そんな人になりたいと思った―
 
『へうげもの』(山田芳裕、2005、講談社)
織田信長、豊臣秀吉に仕えた武将・古田織部が「『出世』と『物』、2つの【欲】の間で日々葛藤と悶絶を繰り返す物語」
―歴史も詳しくなれるし、後…焼き物!(歴史に疎い私へのオススメとして)―
 
参加者の皆様からのオススメをそれぞれ1冊ずつご紹介しました。
ハイフンの中がご本人からのコメントです。
 
そして私からは、
『CICADA』(バナーイ他、2017、小学館)
という作品をご紹介しました。
漫画を所有することが犯罪とされた世界で、漫画に取りつかれた主人公と、漫画のキャラクターを具現化する能力(シカーダ)をもつ女の子の物語。
こちらはたくさんの漫画が読みたくなる漫画です。
まるで今回のディスカッションです。
 
登場人物が懸命に生きながら漫画に魅了されていった世界と、
参加者が真剣に語りながら漫画にまた魅了された今回。
フィクションとリアルはこんなにも近いものかと感動とともに振り返った今回となりました。
 
以上が第9回のLAP-Liberal Arts for Professional-ご報告でした。
 
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〇LAP推薦図書9.1
『ギャラリーフェイク』(細野不二彦、2002、小学館文庫)
『最上の名医』(橋口たかし他、2008、小学館)
『エースをねらえ!』(山本鈴美香、2002、ホーム社)
『へうげもの』(山田芳裕、2005、講談社)
『CICADA』(バナーイ他、2017、小学館)
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Q-jack project 〜子どもたちの未来のために…〜

「子どもたち」が担う「未来」のために 私たち「大人」が 誰でもできること。 誰もがすべきこと。 それは、 私たち「大人」、個人が 「自分らしくなる」ということです。 これからの子どもたちをリードし、見本となれるのは、子どものようにエネルギッシュで、希望に満ち、日々を楽しみ、成長し続ける大人です。 Q-Jack projectは あなたがあなたらしくなるための プロジェクトです。

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